花粉シーズンが本格化! 春の女性特有のお悩み
花粉シーズンの女性特有のお悩み
今年も花粉症のシーズンが到来。せきやくしゃみによるUI(尿もれ)について、男女を対象に調査しました。すると、男性よりも女性の方が、この時期のUI(尿もれ)に悩んでいることがわかりました。
監修:亀田総合病院 ウロギネセンター長 野村昌良
男 性 よ り 女 性 の 方 が 、花 粉 症 シ ー ズ ン の U I( 尿 も れ )に 悩 ん で い る ! ?
今年1月、20代~60代の男女1万人を対象に、花粉症とUI(尿もれ)に関する調査を行いました。男女とも、花粉症症状がある人の割合は同等程度でしたが、「せきやくしゃみで尿もれして困った経験がある」と答えた女性は、男性の約3倍!せき・くしゃみの勢いでUI(尿もれ)を経験した人は、女性の方が多いことがわかりました。
UI(尿もれ)に気づくきっかけ、最も多いのは「せき・くしゃみ」
自身のUI(尿もれ)症状に気づいたきっかけを聞くと、「せきやくしゃみをすると尿もれすることに気づいた」という回答が圧倒的に多いのがわかります
専 用 の U I( 尿 も れ )ケ ア 用 品 を 使 用 す る 女 性 は 、た っ た 2 割 !
多くの方が経験しているUI(尿もれ)。でも、UI(尿もれ)専用ケア用品を使っているのは2割程度でした。専門のUI(尿もれ)ケア用品の使用には「抵抗がある」「恥ずかしい」など心理的なハードルも高いようです。
ウロギネ専門医・
野村先生に聞きました
亀田総合病院 ウロギネセンター長
野村昌良先生
■花粉症シーズンは、UI(尿もれ)の起こりやすい季節ともいえます
せきやくしゃみは、UIのきっかけのひとつです。調査結果からも読み取れるように、花粉症によるせきやくしゃみによって、UIに気づくという人も多くいらっしゃいます。この時期に症状を訴えて来院される方の多くは腹圧性尿失禁といわれるUIでお悩みです。
「せきやくしゃみをしたとき」以外にも、「重い荷物を持ち上げたとき」「笑ったとき」、ジョギング、バレーボール、テニスなどの「腹圧がかかるようなスポーツをしたとき」などに、UIが気になるなら、それは腹圧性です。腹圧性が起こる一番の要因は「骨盤底筋が緩む」こと。骨盤底筋は尿道を支えている筋肉なので、それが弱まることで“ぐらぐら尿道”、つまり、尿道がぐらぐらになってしまい、UIが起こりやすくなります。
花粉症の時期は、不意の腹圧がかかるくしゃみをする方が増えるため、UIのお悩みも増える、というわけです。また、くしゃみが出た際の負荷も、UIの原因のひとつとなる骨盤底筋群の衰えにつながります。
■トレーニングや専用パッドの活用等で、毎日をもっと快適に!
UIにはさまざまな対策があります。骨盤底筋が弱まり“ぐらぐら尿道”になっている方には、その筋を鍛える「骨盤底筋体操」、インナーマッスルを鍛える「体幹トレーニング」が効果的です。トレーニングの成果が出るまでにはある程度時間がかかるので、日常生活に取り入れながら無理なく継続することが大切です。
また、大切なのは、デリケートゾーンを「清潔」かつ「快適」に保つことです。UIの緩和や予防には、トレーニングを続けることが大切ですが、一朝一夕でなくなるわけではありません。そこで私は、専用のパッドを使うことをお勧めしています。尿もれ専用のパッドは、デリケートゾーンを「清潔」「快適」に保つのに有効なほか、いつ「あれ!?」となるかわからない不安の解消にも役立ちます。この季節は特に困るな、という方は、取り入れてみると毎日がぐんと快適になると思います。