監修:亀田総合病院 ウロギネセンター長 野村昌良
【医師監修】あなたの尿もれタイプは?
UI(尿もれ)には大きく3つのタイプがあります。
腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁、混合性尿失禁の違いとその対策を知りましょう。
みなさんは、女性の3人に1人が一生のうちのいずれかのタイミングで尿もれを経験していることをご存知でしょうか。UI(尿もれ)は多くの女性に起こりうることだと知ることが、UI(尿もれ)とうまく付き合っていくための最初のステップです。
次のステップはUI(尿もれ)について正しく理解することです。
UI(尿もれ)の医学的な定義は”自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうこと”ですが、実際はさまざまなタイプのUI(尿もれ)があります。初めてUI(尿もれ)を経験する女性の年齢も違えば、その症状や悩みも多岐にわたります。
UI(尿もれ)の原因は、出産、加齢、慢性的な骨盤底への負荷、糖尿病や背骨の病気などさまざまですが、一般的なUI(尿もれ)のタイプは次のようなものになります。
腹圧性尿失禁
咳やくしゃみをしたり笑ったりした時など、お腹に力が入った時に尿がもれてしまう
→どの年代にも起こりえますが、若年者にも多くみられます。加齢や出産を契機に経験することが多いのが特徴です。
切迫性尿失禁
急に強い尿意があり我慢できずに尿がもれてしまう
→どの年代の誰にでも起こりえますが、年配の方に多くみられます。
混合性尿失禁
切迫性および腹圧性尿失禁の混合タイプ
ご自身の尿もれ (UI) についてよく知るためには、専門の医師と相談する事が重要です。適切な対策方法や、治療法を提示してくれることでしょう。